ぐらいとさんの日常

頭の中の整理や自己成長のためのログを取るための日記に近いブログです。

【ゲーム感想】ポケットモンスター シールド【シナリオ】

本記事はネタバレを含みます。

 

題の「ポケットモンスター シールド」のシナリオが一通り終わった。

ので、少し感想を書いてみることにする。

 

 

シナリオ

本作のストーリーは大まかに言えば、他のポケモンシリーズと何も変わらない。

「主人公がリーグを勝ち抜きチャンピオンになる」話である。

しかしながら細かい要素でだいぶ他の作品と変わっているのでそれについて書いてみる。

 

●四天王がいない

今作には四天王が存在しない。

プレイヤーはバッチを集めきるとチャレンジャーの代表を決めるトーナメントに出場し、

それが終わるとチャンピオンに挑戦できる代表を決めるトーナメントに出場する。

前者はストーリー中のライバルたちと、後者はジムリーダーとである。

 

ガラル地方のポケモンリーグは、

ポケモンを率いるチーム同士の大型の競技大会のようなものらしい。

さながらジムバトルは決勝トーナメントに参加できるトレーナーを

決めるための予選である。

 

四天王がどんな人物なのか期待していたプレイヤーも多かろうが、

今回はバッサリとカットである。

少しさびしい気持ちになる。

 

ジムバトル、チャンピオンのトーナメントほぼすべてが各町のスタジアムで行われ、

観客の目を引くためにダイマックスできるようになっている。

そんな形式のためか、主人公が勝ち上がるとファンが付き、

歓声(のセリフ)を聞くことができるようになる。

 

そっちの方が盛り上がるから、ということだろうが

ダイマックスってポケモンに負担とかないのかなと少し気になってしまう。

なお唯一スタジアムがなく、ダイマックスができないジムバトルを行う

「スパイクタウン」は、人が入らないためか薄暗く寂れている。

ジム戦の盛り上がりがその町の豊かさに直結するようだ。

 

●世界征服を目論む秘密結社がいない

これは他の作品と一線を画する要素だと思う。

今までのポケモンシリーズといえば、

ロケット団」を始めいわゆる悪の秘密結社が必ず存在していた。

今作ではそんな組織がない。

 

いや、一応表面的に見れば悪そうな組織はある。

しかし、本気で世界を壊したり、征服しようなどという考えのものは一人もいない。

今作の○○団である「エール団」は、

言ってしまえばただの応援団に過ぎない。

規模的には「ロケット団」などの名だたる秘密結社には遠く及ばない。

 

終盤に登場する「マクロコスモス」についても、

こちらも世界をどうこうしようなどというものではなく、

あくまでもガラル地方のために行動したことが結果的に悪い方向に進んだだけである。

 

 

ガラル地方って平和。

 

●そんなこんなで、主人公の行く手を阻むものは少ない

上記のように悪いやつがあまりいないためか、

前作のように組織のアジトに潜入して大捜索!みたいなイベントが少ない。

一応最終盤にあるにはあるが、

非常にあっさりしている(トレーナー戦が数回あるのみ)。

エール団のアジトなんて、

アジトがジムなのだから主人公の進行上なんの障害にもなっていない

 

前向きに捉えれば、非常にスムーズにリーグを進めることができる。

悪く言えば物足りなさを感じることもあるのだが、

強い相手と戦いたければワイルドエリアを進めば

高レベルの野生のポケモンと遭遇できるし、

ライバル戦は他のシリーズに比べて多い。

そういう意味ではいいバランスなのかもしれない。

 

ただ、個人的にはやっぱりアジトで宝探しとか、楽しいじゃん?

と思う。

 

●伝説のポケモン

「ザシアン」、「ザマゼンタ」は殿堂入り後に捕まえる方式。

初代のミュウツーと同じだが、

最近の作品だと3番目の伝説のポケモンと戦うタイミングに近い。

殿堂入り前に捕まえられる伝説のポケモンは、

急に話に上がった超巨大ポケモン「ムゲンダイナ」である。

お前ホエルオーよりでかいのはあかんやろ

なお「ザイエロー」は残念ながら現在のところ存在しない。

 

超巨大な「ムゲンダイナ」に「ザシアン」、「ザマゼンタ」を率いて

戦うダイマックス戦はさながらラスボス戦で熱い展開だったが、

ポケモンというゲームの性質上1匹相手に長期戦はできない。

演出のわりにはサクッと終わってしまって少しさびしい。

そして知らぬ間にボックスに入っている「ムゲンダイナ」。

多分こいつ、ウルトラビーストだわ。

 

「ザシアン」「ザマゼンタ」と戦う前のストーリーはかなり適当な感じ。

すごい変な髪形でヤバそーなセリフを吐きまくる二人組みを追いかけてバトルをこなしていくだけ。

なんだ、その髪型は。ネズさんの悪口いえないだろ。

 

全体として

シナリオは(主にダイマックスによる)演出重視で、

物語的には随分あっさりしている。

その分早い段階で遊べるワイルドエリアの自由さは気持ちいい。

殿堂入り後の要素が少し少なめかな?と感じられるのが少し残念。

 

相変わらずポケモンバトルは戦略が奥深そうだが、

現在ガラル地方に生息しておらず、

プレイヤーが扱えないポケモンが結構多いのは残念。

 

総じて今のところはシナリオのボリュームの少なさ、

扱えるポケモンが少ない点から過去作ほどの面白さは感じられない。

ポケモンが少なくなったことで新たな活躍が見込めるポケモン

ポケモンを交えた戦略の研究が進めば新環境のポケモンバトルが楽しめるかもしれない。

 

コラム

各町の名前についての考察

 

ハロン(タウン) ... 競馬用語で1ハロン200mを表すイギリスで利用される単位

ブラッシー(タウン) ... ゴルフクラブの2番ウッドのこと

ターフ(タウン) ... ゴルフの芝のこと

バウ(タウン) ... 競技ボートのポジション

エンジン(シティ) ... 試合が始まる前に組む円陣

ラテラル(タウン) ... ハンドボールやアメフトにおける横または後ろに向けたパス

アラベスク(タウン) ... バレエのポーズの一つ

キルクス(タウン) ... 戦車競走(?)の競技場のこと

スパイク(タウン) ... スパイクシューズ

ナックル(シティ) ... 野球の変化球のナックルボール

シュート(シティ) ... サッカーやバスケなどのシュート

 

どこも競技に関係するものが由来っぽい!